2022年2月に創業した、静岡県浜松市のWebコンサルティング企業。
Web周り全般(SNSやYouTubeも含む)のコンサルティング等の受託事業に加え、自社でもWebメディア事業やIT教育事業を展開中。
創業から1年弱で累計10社以上の企業さまのWeb支援に参画。
最大の強みは、サイトやアプリの制作・開発。
フルスクラッチだけでなく、テンプレートやNoCode(ノーコード)と呼ばれるツールを用いた低価格・ハイスピードでの制作・開発も得意としており、コストパフォーマンス高く実行支援まで巻き取ることが可能。
Webを利用した集客には、
- SNS
- インターネット広告
- MEO(Googleビジネスプロフィール:旧Googleマイビジネス)対策
- SEO対策
など、さまざまな施策があります。
どの施策にもそれぞれ違った特徴があり、営む業種によって相性も全く異なります。
集客に割く予算の多寡に関わらず、各施策の特徴や事業との相性を見極め、優先度をつけて実行していくことは、集客の費用対効果を高めるために非常に重要です。
今回は数あるWeb集客手法の中からSEO対策にフォーカスし、そもそもSEOとは何なのか、相性のいい業種は何かについてご紹介します。
- 1. 結論:SEO対策と相性のいい業種はズバリ…?
- 2. そもそもSEO対策ってどんな施策?
- 2.1. SEO対策のメリット
- 2.1.1. 中長期的な集客効果が見込める(資産性が高い)
- 2.1.2. 検索順位に関わらず、掲載費用が無料
- 2.1.3. 全国各地からアクセスが集まる
- 2.1.4. 購買意欲の高いユーザーを集客することができる
- 2.2. SEO対策のデメリット
- 2.2.1. 即効性に欠ける
- 2.2.2. 施策が広く深く存在するため、迷走しやすい
- 2.2.3. 対策の質が悪いと、サイト全体がペナルティを受ける場合がある
- 2.2.4. 検索エンジンのアップデートにより、検索順位が下落する場合がある
- 3. SEO対策と相性のいい業種の特徴
- 3.1. 顧客の検索ニーズの幅が広い
- 3.2. 商圏が広い
- 3.3. 商材の単価(利益)またはLTVが高い
- 3.4. 顧客が商材を検討する時間が長い
- 3.5. 情報の非対称性が強い(専門性が高い)
- 4. SEO対策と相性の悪い業種の特徴
- 4.1. 顧客の検索ニーズの幅が狭い
- 4.2. 商圏が狭い
- 4.3. 商材の単価(利益)が低いまたはLTVが低い
- 4.4. 情報に対称性がある(誰でも知っている)
- 5. まとめ
初回のご相談は無料です
コンサルティング、サイト制作、SEO、SNS運用、Web広告、etc…
Webに関するお困りごとなら何でもWebicineへご相談ください。
結論:SEO対策と相性のいい業種はズバリ…?
結論、Web集客の施策としてSEO対策と相性がいいのは、以下のような業種です。
- 自動車整備業
- 病院・クリニック
- 整体
- 美容
- 不動産
- 建設
- 研究・教育
- IT・情報・通信
- コンサルティング
これらのジャンルに当てはまる事業を運営されている方は、SEO対策によるWeb集客を積極的に検討されることをおすすめしています。
ここからは、これらの業種のどのような点がSEOに向いているのかを、具体的に説明していきます。
そもそもSEO対策ってどんな施策?
そもそも「SEO」とは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略です。日本語に訳すと、「検索エンジン最適化」という意味になります。
検索エンジンという言葉から想像できる通り、Googleをはじめとするインターネット検索エンジンにおいて、Webサイトや記事などの自社コンテンツを上位表示させることを目指します。
自社コンテンツが上位表示されることにより、アクセス数が増加するのはもちろんのこと、コンテンツの中身やサイト自体を改善することで、問い合わせや購入などの成約数アップや成約率の向上も見込めます。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットには、大きく以下の4点があります。
- 中長期的な集客効果が見込める(資産性が高い)
- 検索順位に関わらず、掲載費用が無料
- 全国各地からアクセスが集まる
- 購買意欲の高いユーザーを集客することができる
それぞれ順に説明していきます。
中長期的な集客効果が見込める(資産性が高い)
SEO対策が成功し、サイトが検索上位に表示されるようになると、その集客力は数ヶ月から数年以上に渡って継続します。
これは、一度課金をストップすると集客力が途絶えるインターネット広告や、投稿をやめると露出が著しく低下するSNSなどにはない大きな特徴です。
- 競合が自社よりも良質なコンテンツを作成する
- 自社で発信している情報が古くなり、自社コンテンツの信頼性や正確性が相対的に落ちる
- 検索エンジンの評価基準がアップデートされる
上記のようなことが起こらない限りは、自社のサイトが上位に表示され続けるため、継続的な集客を見込めるのです。
また、ユーザーの検索ニーズに応える良質なコンテンツを蓄積することで、数多くの検索ワードから、自社サイトへと集客することができるようになります。
資産性の高さという点で、SEO対策は、数あるWeb集客施策の中でもトップレベルに優れているといえます。
検索順位に関わらず、掲載費用が無料
SEO対策では、口コミサイトへの掲載や広告などと違い、自社コンテンツを掲載すること自体に費用がかかることは一切ありません。
検索順位が1位であろうと10000位以下であろうと、掲載費用は一律無料です。
Googleをはじめとする検索エンジンは、ユーザーの検索意図に応える良質なコンテンツを上位に上げるよう評価基準を定めています。
これは裏を返せば、たとえ自社が資本力で劣っていても、発信する情報の量や質次第で、競合よりも強い集客力を持つことができるということです。
全国各地からアクセスが集まる
狙う検索ワードによって程度は異なりますが、SEO対策では、ユーザーの位置情報に関係なく、自社サイトへと集客をすることができます。
特に、
- ファッション トレンド
- 脱毛 種類
- 肉離れ 治療法
- SEO やり方
のような地域性のないキーワードの場合、その効果はより顕著です。
全国各地のユーザーへ自社の情報を届けることができるため、商圏の広い事業は、特にSEOとの相性がいい場合があります。
購買意欲の高いユーザーを集客することができる
適切にSEO対策を行うと、実際に何らかの悩みを持って検索している能動的なユーザーを自社サイトへ集客することができます。
- 悩みの原因が分からない人
- 悩みの原因は分かるが、解決方法が分からない人
- 悩みの解決策を、複数の選択肢から検討している人
- 悩みの解決策を絞り込んだが、まだ購買まで踏み切れていない人
など、さまざまな層に向けたコンテンツを発信することで、悩みを解決したいと考えているユーザーが自社の情報と接する機会が増えます。その結果、購買や問い合わせなどの成約アップを見込めるのです。
SEO対策のデメリット
このようにSEO対策には大きなメリットがありますが、当然デメリットも存在します。それは主に以下の4点です。
- 即効性に欠ける
- 施策が広く深く存在するため、迷走しやすい
- 対策の質が悪いと、サイト全体がペナルティを受ける場合がある
- 検索エンジンのアップデートにより、突然アクセスが激減する場合がある
即効性に欠ける
SEO対策は高い資産性がメリットである反面、効果が出るまでには3ヶ月〜6ヶ月以上の時間を要することがほとんどです。特に、検索エンジンからの認識や評価が溜まっていない作りたてのサイトなどの場合は、より長く時間がかかる傾向にあります。
これには、検索エンジンの評価の仕組みの複雑さが関係しています。
- コンテンツの量と質
- サイト運営元の権威性や信頼性
- 他サイトからの被リンク(引用)の量と質
などのさまざまな要素によって、検索エンジンはサイトを評価し、検索順位に反映します。
さらに、この評価の仕組みは、アップデートを重ねるごとに複雑になってきています。
自作自演の被リンクや、パクリ・コピー等の低質なコンテンツによって順位を上げるといった、以前は通用していた低質な施策が通用しなくなってきているのです。
そのため、サイト設計の段階から丁寧に施策やコンテンツを検討し、質の高い施策を行うことが必要になってきます。
- 検索エンジンの評価の仕組みそのものが複雑であること
- 質の高い施策を打つために、丁寧に設計・企画・実行を回す必要があること
これらが、SEO対策に時間のかかる主な理由というわけです。
掲載費用等が発生しない反面、効果が出るまでに時間がかかるのが、SEO対策のデメリットであるといえるでしょう。
施策が広く深く存在するため、迷走しやすい
SEO対策には、
- コンテンツの質を上げる
- コンテンツの量を増やす
- サイト構造(プログラム)の改善
- 外部からの被リンクを増やす
- サイトのデザインの改善
- 別の記事やページへの動線の改善
など、さまざまな施策が存在します。
これらの目的は当然、検索エンジンに、自社サイトやコンテンツの内容をより正確かつ詳細に認識・評価してもらうことです。
また、アクセスしてくれたユーザーをより長く自社サイトに滞在させたり、より多く成約まで誘導できるサイトへと改善することなども目的になります。
ざっと書き出すだけでもこれだけの施策が存在するため、
- 今の自社サイトに足りないものは何か?
- それを改善するために必要な施策はどれか?
- その施策をどのように優先度をつけて実行すべきか?
- 実行した施策の質や効果はどうだったか?
- 実行した結果を受けて、今後どのように対策していくべきか?
これらを判断・実践するのは、SEOに知見のない方にとっては特に困難であり、迷走することも多いです。
広く深く存在する施策を適切に検討し、優先度をつけて着実に実行する力が、SEO対策には求められます。
対策の質が悪いと、サイト全体がペナルティを受ける場合がある
先述の通り、検索エンジンの評価基準は日々アップデートされており、それに伴って、低質な対策も見抜かれやすくなっています。
具体的には、以下のようなものは、低質なSEO施策といわれます。
- 架空サイトを作るなどして自作自演の被リンクを作ること
- 内容の薄いコンテンツや、内容が重複したコンテンツ
- 口コミ等の引用がほとんどで一次情報(オリジナルの内容)に乏しいコンテンツ
このような低質な施策が存在すると検索エンジンにみなされた場合、サイト全体が検索結果から除外されるなどのペナルティを受けることもあります。
ペナルティを受けると、検索トラフィックやアクセスが極端に減少するため、積み重ねてきた集客効果がほとんど失われてしまいます。
しかしこれについては、入念にサイト設計・企画を行い、良質なコンテンツ発信を積み重ねていれば極端に恐れる必要はありません。
あくまでも「手を抜いた悪質な対策が蓄積した場合に、ペナルティを受けるリスクがある」と捉えておけばよいでしょう。
検索エンジンのアップデートにより、検索順位が下落する場合がある
ペナルティとは別に、検索エンジンの評価基準がアップデートされることで、検索順位が下落する場合もあります。
アップデートの詳細な内容は公表されないため、順位の推移から考察するしかないのですが、近年のアップデートでは、以下のような観点がより重視されてきているという説が濃厚です。
- コンテンツや運営元の専門性、権威性、信頼性
- 特にスマホにおけるページの見やすさ、使いやすさ
- ユーザーの検索意図を理解し、悩みを解決する内容になっていること
これらに共通していえるのは、検索エンジンのアルゴリズムは常に「ユーザーファースト」を大前提に改変されているということです。
- ユーザーがどのような悩みを持ってどんなワードで検索するのか?
- 悩みを解決するためにどんな情報を求めているのか?
- ユーザーはどのような機器を使ってページにアクセスするのか?
- ユーザーはどんな人・団体からの情報を求めているのか?
これらを常に意識して対策していくことで、検索エンジンのアップデートによる大幅な順位変動は防げると考えられます。
また、SEO対策を始めるにあたって必要な知識やリソースが社内にないという場合には、Webコンサルタントなどプロの手を借りるのも一つの手です。
適切なアドバイスや実行支援を受けながら運用を行うことで、せっかく投下する費用や時間をムダにせず、効果の高いSEO施策を打っていくことができるでしょう。
当社Webicineでも、単発のコンテンツ制作などスポットでのご支援〜分析・実行の完全代行まで、あらゆる形で企業さまのSEO対策をご支援できる体制を整えております。
初回のご相談は無料です
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SEO対策と相性のいい業種の特徴
以上のようなSEO対策のメリット・デメリットを踏まえた上で、ここからは、SEO対策と相性といい業種にはどんな特徴があるのかについて解説します。
顧客の検索ニーズの幅が広い
例えば自動車整備業を例にとると、コーティングという一分野だけでも
「車種 コーティング」
「ブランド名 コーティング」
「コーティング 種類 比較」
「コーティング ガラス 効果」
「コーティング ポリマー 効果」
「コーティング ディーラー 専門店 比較」
など、顧客が商品を比較する際に検索するであろう情報が多岐に渡ります。
他にも、車検、車体やガラスのキズ修復、定期点検などさまざまなジャンルで、コーティング同様に多様な情報を顧客に向けて発信できます。
ユーザーが商品を検討する前に調べるであろう情報に幅の広さや深みがあるほど、顧客に向けて良質なコンテンツを数多く発信できるため、SEO対策との相性は良くなるでしょう。
商圏が広い
SEO対策が成功すると、全国各地のユーザーを自社のサイトに集客することができます。
しかし、商圏がお店の周辺地域などに限られていると、せっかく全国から集まってくれたユーザーが成約まで繋がりにくく、売上に繋がりません。
そのため、例えばIT業界、美容業界など、距離が離れていても成約・来店してくれる顧客が多い業界の方が、SEO対策によって売上が上がる見込みは大きいといえるでしょう。
商材の単価(利益)またはLTVが高い
検索結果への掲載費用が無料とはいえ、SEO対策には
- サイトのドメイン、サーバー維持費用
- サイトの分析や企画に関わる人件費
- コンテンツ制作等の施策実行に関わる人件費
など、ある程度まとまった費用が継続的にかかることが一般的です。
そのため、販売する商材の単価(利益)が大きかったり、LTV(生涯顧客価値:顧客から生涯にわたって得られる利益)が大きいビジネスの方が、SEO対策にかけるコストを継続的に捻出しやすく、相性が良いといえるでしょう。
顧客が商材を検討する時間が長い
特に高単価な商品においては、顧客は前提知識や口コミ・評判などさまざまな情報を複数回検索し、比較検討を重ねてから成約に至るようになります。
このように、比較検討〜成約までの期間が長い商材を扱う業界ほど、顧客の検索ニーズは高まるため、必然的にSEO対策との相性は良くなります。
情報の非対称性が強い(専門性が高い)
- 足腰の痛み
- 脱毛
- 美容整形
など、悩みに関する専門性が高く、顧客が一人で適切な解決法にたどりつくのが難しい医療などの分野では、ユーザーの検索ニーズも当然高まります。
「検索によって自力では得られない情報を手に入れ、解決策を見出す」ことが、インターネットで検索するユーザーの究極の目的です。
専門性が高く、一般人が持つ知識量との乖離が大きい(情報の非対称性が強い)業界ほど、顧客に有益な情報を届けやすいため、SEOとの相性は良くなるでしょう。
SEO対策と相性の悪い業種の特徴
では逆に、SEO対策との相性が悪い業種には、どのような特徴があるのでしょうか。
顧客の検索ニーズの幅が狭い
例えば飲食店の場合は、
「フレンチ 美味しい 最寄り」
「地域 イタリアン おすすめ」
のように、顧客が検討する際に調べると思われる情報がそれほど多くありません。
検索ニーズが狭まるほど、費用対効果が合わなくなってしまう確率が高いため、SEOとの相性は悪いといえます。
商圏が狭い
どんなに有益な情報を見つけても、例えば東京から北海道のスーパーにまで日用品を買い足しに行くような人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
このように、商圏が狭いビジネスを展開している場合には、全国各地からユーザーを集客できるSEOのメリットが活きにくく、相性が良くないといえるでしょう。
商圏が狭い場合には、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)によるMEO対策や、周辺地域のユーザーをターゲットに絞ったSNS運用の方が、Web集客施策としておすすめできます。
商材の単価(利益)が低いまたはLTVが低い
商材単価(利益)が低かったり、継続率が低くLTVが低い商材を扱う業界では、SEO対策にかかる継続的な費用を捻出することが難しいため、SEOとの費用対効果は悪くなってしまうことが考えられます。
情報に対称性がある(誰でも知っている)
顧客と事業者の間に情報の対称性がある(専門性が低く、比較的誰でも知っているような情報を扱う)業界では、ユーザーの検索意図に応えられるコンテンツを提供しづらかったり、そもそも検索ニーズが存在しない場合があります。
このような場合も、SEO対策が売上につながりにくく、せっかく費用をかけて施策を打っても、空回りしてしまいかねません。従って、Web集客施策としてSEOを積極的にはおすすめできないということになります。
まとめ
本記事をまとめると、以下の通りになります。
- SEO対策と相性が良いのは、以下のような業界である。
- 自動車整備業
- 病院・クリニック
- 整体
- 美容
- 不動産
- 建設
- 研究・教育
- IT・情報・通信
- コンサルティング
- SEOと相性の良い業界には、以下のような特徴がある。
- 顧客の検索ニーズの幅が広い
- 商圏が広い
- 商材の単価(利益)またはLTVが高い
- 顧客が商品を検討する時間が長い
- 情報の非対称性が強い(専門性が高い)
Webicineでは、Webコンサルティング・Webマーケティングなど、Webに関するさまざまな知見を発信しています。
- Webのお仕事を外部に依頼する前に、前提知識を身につけておきたい
- 社内でWebの施策を打つ前の参考にしたい
このような皆さまに、ぜひお役立ていただけたら幸いです。
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