2022年2月に創業した、静岡県浜松市のWebコンサルティング企業。
Web周り全般(SNSやYouTubeも含む)のコンサルティング等の受託事業に加え、自社でもWebメディア事業やIT教育事業を展開中。
創業から1年弱で累計10社以上の企業さまのWeb支援に参画。
最大の強みは、サイトやアプリの制作・開発。
フルスクラッチだけでなく、テンプレートやNoCode(ノーコード)と呼ばれるツールを用いた低価格・ハイスピードでの制作・開発も得意としており、コストパフォーマンス高く実行支援まで巻き取ることが可能。
近年、ヒカキンさんをはじめとするYouTuberの台頭もあり、すっかり私たちの生活の一部と化したYouTube。
彼らは、数百万人を超える規模のチャンネル登録者数と圧倒的な再生回数を誇り、莫大な広告収益をYouTubeから得ています。
しかし、YouTubeを通じて売上を上げるための収益源は、必ずしも広告収益だけではありません。
YouTubeは決してインフルエンサーのためだけの媒体ではなく、一般の中小企業がWeb集客のために運用することでも、売上など大きな成果に繋がる可能性があります。
YouTubeなどの動画プラットフォームを切り口としてWebサイトやLINE、メールマガジン等に誘導し、商品を販売する企業はどんどん増えてきているのです。
そう遠くない将来にはホームページ同様、「YouTubeチャンネルを持っていない企業は時代遅れ」と言われるようになるかもしれません。
本記事では、
- 動画マーケティング市場の拡大
- なぜ今、動画マーケティングなのか?
- 動画による集客・教育の魅力と可能性
- 数ある動画プラットフォームの中でもYouTubeが優れている点
- 逆に、YouTubeを利用するデメリットは?
- YouTubeチャンネルを立ち上げる際に参考にしたい企業
について解説していきます。
- 1. 動画マーケティング市場が拡大している現状
- 2. なぜ今、動画マーケティングなのか?
- 2.1. スマートフォンをはじめとする手軽なデジタル機器の発達・普及
- 2.2. 5Gの普及などによる通信の高速化
- 2.3. コロナ禍による生活環境の変化
- 2.4. 各種SNSの利用者増加
- 3. 動画による集客・教育の魅力と可能性
- 3.1. 伝えられる情報の密度が高い
- 3.2. コストパフォーマンス(費用対効果)が良い
- 4. 数ある動画プラットフォームの中でもYouTubeが優れている点
- 4.1. 検索機能が充実しており、資産性が高い
- 4.2. 購買の見込みが高い顧客を集めやすい
- 4.3. 顧客を丁寧に教育できるため、高単価商材や無形商材を売りやすい
- 5. 逆に、YouTubeを利用するデメリットは?
- 5.1. 効果が出るまでに時間がかかる
- 5.2. 他のSNSと比べると運用に工数がかかる
- 6. YouTubeチャンネルを立ち上げる際に参考にしたい企業
- 6.1. 大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】
- 6.2. サイボウズ Office チャンネル
- 6.3. もとのり社長チャンネル
- 7. まとめ
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動画マーケティング市場が拡大している現状
2022年現在、動画マーケティング市場は急速に拡大しており、今後もさらなる成長が予測されています。
2022年1月に発表された株式会社サイバーエージェントの調査によると、動画広告の市場規模は2020年から2022年の間に2500億円の成長を遂げており、2025年には1兆円を超えると予測されています。
(引用:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表)
さらに、株式会社矢野経済研究所が行った動画コンテンツビジネスの市場調査でも、動画市場は2018-2022年の5年間で継続的な成長を遂げていると発表されています。
(引用:動画コンテンツビジネスに関する調査を実施(2022年)|矢野経済研究所)
なぜ今、動画マーケティングなのか?
では、動画市場がこのように急速に拡大している背景には、いったい何があるのでしょうか?
結論から言うと、以下の4つが大きく影響していると考えられています。
- スマートフォンをはじめとするデジタル機器の普及
- 5Gの普及などによる通信の高速化
- コロナ禍による生活環境の変化
- 各種SNSの利用者増加
それぞれ順に説明していきます。
スマートフォンをはじめとする手軽なデジタル機器の発達・普及
まず一つ目は、スマートフォンなどの手軽なデジタル機器が発達し、広く大衆に普及したことです。
大半の人たちにとって、これまで動画というものは基本的に、テレビや映画でしか触れることのできない媒体でした。
さらにPCや携帯電話などのデジタル機器のスペックも不十分であったため、写真やサイトよりも容量が重くなる動画を、サクサク視聴できるようなデバイスを持っている人もごく少数でした。
しかしここ約10年間で、ノートPCやスマートフォンなどの手軽に扱える機器が台頭し、急速に品質を向上させながら、世の中に広まっています。
2022年現在、携帯電話の所有率は99%を超え、その全員がスマートフォンを所有しているという調査結果も発表されています。
(出典:Job総研による『2022年 スマホ使用の実態調査』を実施 ”歩きスマホ”9割が経験あり 内7割が危険な目に)
このように、利便性の高いデジタル機器の普及により、人々が動画という媒体に触れるハードルは大きく下がりました。これが動画市場の急成長の一因となっているわけです。
5Gの普及などによる通信の高速化
動画市場が拡大している二つ目の要因としては、5Gのような通信技術の高速化が挙げられます。
先述の通り、写真やWebサイトなどのその他のデジタルコンテンツと比べると、動画はどうしても容量が重くなってしまいます。
そのため以前は、インターネット上に動画を公開しても、それをサクサクと視聴できるだけの技術が伴っていませんでした。
しかし現在は、4G,5Gなどの通信技術が進化したことにより、たとえ数十分を超えるような長尺の動画でも、スムーズにアクセスして視聴することができます。
このように、デバイスそのものの発達・普及だけでなく、通信技術の進化も動画市場の成長に寄与しています。
コロナ禍による生活環境の変化
動画市場成長の三つ目の要因には、『コロナ禍』も影響していると考えられています。
2020年以降の新型コロナウイルス拡大によって、プライベートだけでなく仕事や学業においても、インターネットを利用する機会が激増しました。
実際に内閣府の調査では、日本全国におけるテレワークの実施率が、2019年12月から2021年9-10月にかけて3倍以上になったと発表されています。
(出典:内閣府)
コロナ禍における生活環境の変化により、人々がインターネットひいては動画という媒体に触れる機会が増加したことで、動画市場もさらなる成長を遂げたのです。
各種SNSの利用者増加
リモートワークの普及やオンライン化などによって生活環境が変化する中で、日常的にSNSを利用する人も増加しました。
ICT総研の調査によると、日本国内におけるSNS普及率は年々増えており、2022年末には82.0%になると推計されています。
また、特にTikTok・YouTube・Instagramの各利用者のうち40%以上で利用時間が増加しており、SNSが日常生活に占める割合が高まっていることが分かります。
(出典:2022年度SNS利用動向に関する調査)
このようなSNSの普及により、動画媒体が利用される機会も増えたことも、動画市場の成長の一端を担っているというわけです。
動画による集客・教育の魅力と可能性
このように大きな市場拡大を遂げている動画マーケティングですが、そもそも動画による集客・教育にはどんな魅力や可能性があるのでしょうか?
Webicineでは、大きく以下の2点が動画マーケティングのメリットとして挙げられると考えています。
- 伝えられる情報の密度が高い
- コストパフォーマンス(費用対効果)が良い
伝えられる情報の密度が高い
マーケティングにおいて動画を活用することの第一の魅力は、顧客に向けて伝えられる情報の密度が圧倒的に高いことです。
動画が伝えられる情報量は、テキストや写真のみの場合と比較して約5000倍にものぼり、文字情報に換算すると約180万単語に達するとも言われています。
たった1分間の動画でも、Webページ3600ページ分の情報量に相当するという調査結果も存在します。
動画では出演者の表情や口調、字幕、アニメーション、効果音など、さまざまな角度から情報を伝えることができます。これにより、商品の魅力や会社・社員の雰囲気などを、詳細かつ繊細にターゲットに向けて伝えることができます。
そのため、熱量の高い顧客を集めることができ、たとえ再生数やチャンネル登録者/フォロワー数が少なくても問い合わせや売上の増加に繋がりやすいのです。
実際に、数百〜数千再生程度のYouTubeチャンネルから、数千万円〜1億以上の売り上げを出している企業も数多く存在します。
コストパフォーマンス(費用対効果)が良い
動画マーケティングのもう一つの魅力は、コストパフォーマンスの高さです。
つい先ほど、数百〜数千再生でも大きな売上が上がっている事例があることを軽くご紹介しました。
しかしそれだけでなく、動画一本の制作にかかる費用も低価格に抑えることが可能です。
例えば当社であれば、ビジネス系やエンタメ系などの、10-20分程度の一般的なYouTube動画で1本あたり2万円前後
InstagramやTikTokに投稿するようなショート動画で、1本あたり数千円〜1万円から制作することができます。
動画広告を出稿する場合を除き、YouTubeチャンネルやSNSなどを育てていく場合には、動画の掲載費用等も一切発生しません。
さらに、投稿した動画それぞれが半永久的に集客チャネルとして機能してくれるため、動画を掲載すればするほど、中長期的にも大きな資産となってくれます。
このように低予算からスタートできる上に高い効果を発揮してくれるため、コストパフォーマンスという点では、数あるWeb集客施策の中でも動画マーケティングが頭ひとつ出ていると言えます。
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数ある動画プラットフォームの中でもYouTubeが優れている点
ここで実際に「動画マーケティングを始めよう!」となっても、動画が投稿できるWebサービスは、Instagram、TikTok、YouTubeなど数多く存在します。どれから始めたらいいのか分からないという方も多いことでしょう。
事例によって多少の差異はあるものの、当社では原則として、YouTubeを利用することを最も強くおすすめしています。
YouTubeには、他の動画プラットフォームと比較して以下のような強みがあるためです。
検索機能が充実しており、資産性が高い
YouTubeはTikTokやInstagramなどその他のSNSと比べて、検索機能が非常に充実しています。
そのため、過去に投稿した動画であっても、検索上位にヒットすることで半永久的に再生され続けてくれます。
したがって、他のSNSと比べて、一つ一つの投稿ひいてはチャンネル自体の資産性が高いことが、YouTubeを利用することのメリットであるといえます。
購買の見込みが高い顧客を集めやすい
さらにYouTubeには、過去の視聴データをもとにユーザーにおすすめ動画を提示する「ブラウジング機能」の精度が非常に高いという特徴もあります。
これにより、類似・競合チャンネルを視聴している層にも動画を届けやすいため、自社の動画を熱量高く見てくれるユーザーを集めやすいのです。
このため、再生数や登録者数が少なくても購買意欲の高いユーザーに接触しやすく、売上に繋がりやすいというメリットがあります。
顧客を丁寧に教育できるため、高単価商材や無形商材を売りやすい
また、YouTubeは他のSNSと比べて、動画の尺がかなり長いです。5分以上の動画はもちろんのこと、数十分から1時間を超えるような動画も数多く投稿されています。
動画の尺が長くなれば、当然ユーザーに伝えられる情報量も増えます。それにより、顧客に対して自社商品を買うことの魅力や買わないことによるデメリットを丁寧に伝えることができます。これをマーケティングにおける「教育」と呼びます。
この「教育」をYouTubeでは顧客にしっかりと行うことができるため、数万円から数十万円を超える高単価な商材や、コンサルティングやオンラインスクールなどの無形商材との相性も非常に良いです。
逆に、YouTubeを利用するデメリットは?
ここまで、動画マーケティングの中でもYouTubeを活用することの魅力を解説してきましたが、逆にYouTubeを活用するデメリットには何があるのでしょうか?
結論からいうと「手間がかかる」ことです。
効果が出るまでに時間がかかる
まず1つ目のデメリットは、効果が出るまでにある程度の時間がかかることです。
もちろん初月から目立った成果が出始めるような事例もありますが、基本的には、しっかり成果を判断するには少なくとも半年程度は時間が必要であるという前提で運用することが重要です。
特に、アルゴリズムなどのYouTubeに関する理解が不十分であったり、動画投稿の頻度が少なすぎたりする場合には、成果が数字として現れるには時間がかかってしまうでしょう。
他のSNSと比べると運用に工数がかかる
2つ目のデメリットは、他のSNSと比べると運用に工数がかかることです。
これには、以下のような要因があります。
- 求められる動画の尺が、他のSNSと比べて長いこと
- 企画・撮影・編集など、動画の制作自体に工数がかかること
運用に精通しているプロの間では、YouTubeは『勝ち上がる』より『生き残る』ゲームであると言われることがあります。
広告のようにお金をかけることで解決するモデルではないため、じっくり分析と改善を重ね、中長期的な目で運用する姿勢が求められるのです。
しかし逆に言えば、市場に求められている良質な動画コンテンツを継続的に投稿することで、有意にチャンネルが成長し、資産となってくれるポイントが現れます。
泥臭さが求められる市場ではありますが、粘り切った先にはブルーオーシャンが待っているのがYouTubeといえるでしょう。
また、YouTubeを始めるにあたって必要な知識やリソースが社内にないという場合には、Webコンサルタントなどプロの手を借りるのも一つの手です。
適切なアドバイスや実行支援を受けながら運用を行うことで、せっかく投下する費用や時間をムダにせず、効果の高いYouTube運用をしていくことができるでしょう。
当社Webicineでも、単発の動画制作などスポットでのご支援〜完全運用代行まで、あらゆる形で企業さまのYouTube運用をご支援できる体制を整えております。
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YouTubeチャンネルを立ち上げる際に参考にしたい企業
最後に、「実際にYouTubeチャンネルをこれから立ち上げよう!」とお考えの企業さまに向けて、参考になるチャンネルを3つご紹介します。
- toC
- toB
- 採用
と、目的別に1つずつ挙げました。
また、よりYouTubeマーケティングを身近に感じていただけるよう、チャンネル登録者数が1万人未満(2023年1月11日現在)のチャンネルに絞ってご紹介しています。
貴社がYouTubeを通して実現したい目標と照らし合わせながら、ぜひ一度ご覧ください。
大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】
大阪府で不動産業を営む、株式会社ダブルジェイシーが運営するYouTubeチャンネルです。
https://www.youtube.com/@daikokusumai.showachosumai
取り扱っている物件の内見動画を投稿することで、図や写真では伝わらないお部屋の様子を伝えたり、遠方から大阪へ引っ越してくる顧客を獲得することなどにも成功していると考えられます。
視認性に優れたテロップや演者の話し方など、編集・撮影のやり方も参考になりますね。
サイボウズ Office チャンネル
kintone、サイボウズOfficeなどのソフトウェアを開発・販売していることで知られる、サイボウズ株式会社のYouTubeチャンネルです。
https://www.youtube.com/@cybozuoffice
このチャンネルでは自社の製品のうちサイボウズOfficeを中心に発信しており、概要から導入事例、基本的なソフトの使い方まで、製品情報を幅広く発信しています。
製品をまだあまり知らない人から、導入を検討している層、実際に利用している層まで、幅広くサイボウズOfficeの魅力を届けることに成功しています。
YouTuberやインフルエンサーのイメージからか、YouTubeは特にtoC(個人向け)事業で利用する印象が強いかもしれません。
しかし、実はtoB(法人向け)事業においても、YouTubeを活用する魅力は多いにあるのです。
むしろtoBビジネスでの活用の方が、まだ競合等の参入も少ないため難易度が低く、ブルーオーシャンであるともいえるかもしれません。
もとのり社長チャンネル
愛知県名古屋市で光回線の販売代理店を営む、株式会社メルヴェイユが運営するチャンネル。
「もとのり社長」とは、社長である杉本幸倫さんのニックネームです。
https://www.youtube.com/@user-yz5oy8gs6s
このチャンネルは、主に採用を目的として運営されていると考えられます。
社長が直々に演者として出演し、社員、繋がりのある経営者などさまざまなゲストを交えながら、営業マンとしてのノウハウを余すことなく発信しています。
社長の人柄だけでなく、社員の方たちの働き方や社内の様子も動画を通じてしっかりと伝わってきます。
チラシなどによる求人広告を出すよりも圧倒的に会社の特徴や魅力が伝わり、高い求人効果を発揮しているであろうことが伺えますね。
実際に動画でも紹介されている通り、YouTubeチャンネル経由で優秀な営業マンを何人も採用・育成することに成功しているようです。
まとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
- デジタル機器や通信技術の進歩、生活環境の変化等により、動画マーケティングの市場は急速に成長している。
- マーケティングに動画を活用することで、より密度の高い情報を顧客に届け、高いコストパフォーマンスを発揮できる。
- 数ある動画プラットフォームの中でも特にYouTubeは、資産性や教育力の高さという点で大きなメリットがある。
Webicineでは、Webコンサルティング・Webマーケティングなど、Webに関するさまざまな知見を発信しています。
- Webのお仕事を外部に依頼する前に、前提知識を身につけておきたい
- 社内でWebの施策を打つ前の参考にしたい
このような皆さまに、ぜひお役立ていただけたら幸いです。
また、Webに関する施策をまるっと依頼したいという事業者さまがいらっしゃいましたら、ぜひ下部のボタンから、当社へとお問い合わせください。
初回のご相談は無料です
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